とーひろ "学芸員しか知らない 美術館が..." 2025年9月21日

学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話
普通に美術館を見ている中では全く知り得ない話を読めてとても面白かった。 ・学芸員は雑芸員と言われるほど多岐にわたる仕事をしている ・美術館は法律上、博物館と同じ。保存と公開という相反する役割を両立するために、学芸員が湿温度と照度をシビアにコントロールしている。 ・現代アートは生み出されたばかりで説明がつかないもの。ピカソのキュビスムやモネの筆触分割も時間の経過で理解されるように。あとは写真の発明により、写実以外の価値が絵に芸術に求められるようになった。アーティストはアートとは何か、禅問答をしている時代。その現代アートを楽しむには、①自分の固定観念が揺さぶられていること、②わからない状態を楽しみ、考える工程を楽しむ。 ・「無限の無駄のようにしか見えない美術体験こそ、美術館に求められている最大の役割」。壮大な無駄、ノイズこそ豊かに生きるのに必要。
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