
くん
@kun
2025年9月22日

ジェリーフィッシュは凍らない
市川憂人
読み終わった
パラレルワールドの1980年代を舞台に、現実とは異なる発展を遂げた科学技術で誕生した小型飛行船「ジェリーフィッシュ」を惨劇の現場としたクローズド・サークル。犯人の独白、当時のジェリーフィッシュ内の物語、捜査する警察側の視点、3つの視点から描かれた、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」への挑戦作。
最初の殺人が起こった後のジェリーフィッシュ内の会話から、何となく犯人は分かったけれど、果たして全員死んだのか、それとも犯人だけ生き残ったのか分からず、さらにトリックも分からなかった。
中盤でなんとなくトリックが明示され、エピローグ直前で犯人は確定するけれど、犯人の動機が分からなかった。
エピローグで明かされた真実と動機。
犯人が最後にどうなったのか。
気になる終わり方だった。
読み終えて、もう一度最初から読み返し、作者に騙されていた事が悔しかった。
続編の「ブルーローズは眠らない」も早く読んでみたい。





