
くまこ
@iitenamoko
2025年9月22日

みみずくは黄昏に飛びたつ
川上未映子,
村上春樹
読み終わった
「人間の意識というものが登場してきたのは、人間の歴史の中でもずっとあとのことなんです。それより前にはほとんど無意識しかなかった。で、そういう無意識中心の世界で、人々は個人ではなくむしろ集合的に判断を行って生きていた。でも都市が生まれ、より高度な組織やシステムが出来上がっていくにつれて、「無意識」でやっていたことが、だんだん「意識」の領域に格上げされていくわけです。格上げというか、よりロジカルになっていく。そうしないと、システムが有効に維持できないから。」(p198)
養老孟司がいう、脳化社会に似ている話だと思った。

