みみずくは黄昏に飛びたつ

19件の記録
- it_shine@it_shine2025年5月29日読んでる「ちゃんと聞こえてんのか?」「つんぼじゃねえや」 というやりとりが、「聞こえてる」だけだったら、うまくドラマが進行しない。 『眠れない夜は、太った郵便配達員くらい珍しい』というのが『眠れない夜は稀だ』というだけだったら、読者は読み飛ばして、心に残らない。フックがないのだと思う。そういう、おっ、という引っかかりがあるから、文章は面白い、ということが書かれていて、とても腑に落ちた。
- it_shine@it_shine2025年5月28日読んでる巫女としての、あるいは雷を受けるように、何かを受け取って、書く。意味から遠いところで。でも、物語の整合性は保つことができるのが不思議。物語の整合性と、物語に描かれている意味は関係ないんだ、きっと。そうなっている。だから面白いのかも知れない。読者がいろんなことをそこから読み取ったり感じたりする余白がある。初めから意味なんてないから。
- it_shine@it_shine2025年5月27日読んでる第二章途中まで。 地下の二階まで降りていく、自分の精神世界に降りていくというか、何かを覗き込むということなのかもしれないけれど、そこまで行って、人類の共通の何かを捕まえてくることができるのだ村上さんは。 思うに、地下まで降りていくことは、小説にしかできないことかもしれない。一人ですることだし、なんというか閉じている感触がするというか。だから小説が面白いのかもしれない、自分にとって。と思った。
- it_shine@it_shine2025年5月26日読んでる第一章まで読んだ。 物語を自分の中にくぐらせること。マジックタッチというか、自分なりの何かを付与するということ。自分が書いたからこうなるということがあるかどうか。それをリズムとか、そういうことで説明するけれど、具体的にはよくわからなくて、村上春樹的ななにかなのだと思う。 比喩についても、キャビネットの引き出しについても、興味深く読んだ。そういうものがポンポン開いて適切なものが出てくるから、小説を書けるのだろうな。 川上さんは訊き役だけど、聞きたいことを聞いてくれる感じがして、やはりとてもいい。安心してこの本を任せることができるという感じがする。居心地というか、読み心地がいいというか。
- it_shine@it_shine2025年5月24日借りてきた再読。Kindleの『村上さんのところ』を読んでいて、この本を今読んだら面白いのだはないかと思った為。川上未映子さんも最近気になっている作家の一人なので。
- りょう@ryozy2025年3月14日読み終わったずいぶん前に買って積読になっていたものをようやく読み終えた。 小説家2人が、時間をかけて行った対談の記録。結論に向かって一直線に進むようなインタビューとは一線を画すところが良かった。 〈追記〉 付箋を貼ったところを拾い読み直し。 後半、文体について語っている部分がおもしろかった。芸風と言い換えてもよいだろうか。文章にしても写真にしても、キャラが立っていると魅力的に見えることがありますよね。
- amy@note_15812025年3月7日かつて読んだ感想ノーベル文学賞きっかけに村上春樹に対して色々と思うところがある人たちの意見が噴き出しまくりだった様子を眺めていたら川上未映子が村上春樹にインタビューしたものをまとめた本があると知ったので読んでみた おもしろかった~!村上春樹の創作というか文学や文壇というものやフィクションや物語と現実世界の政治的な主張の絡め方とかも興味深かったし、そのへんは下手にふんわりしたことを言って立場を明確にしないような作家よりもよっぽど芯が通ってること言ってるなと思った 創作に関しては文体や文章についての言及がぶっちぎりで多くて、そりゃ読みやすいと言われるわけだよと納得した。というか本当に文章を書くことへの時間の割き方をかなり意識していて、書くことがそもそもめちゃめちゃ好きなんだろうな… 川上未映子氏は村上春樹氏のファンだというけれど、ちょこちょこオタクっぽいというか過去作の細かいところまで覚えていて何度か村上春樹が『そんなこと書いてたっけ?』って言ってる箇所もあったり、村上春樹の創作スタイルに川上未映子が明らかに戸惑ってるのがおもしろかったな 村上春樹の作品はそこまで好みじゃないかも、という人も面白く読める1冊だと思う