
卯﨑小織
@Usaki_Kori
2025年9月20日

10の奇妙な話
ミック・ジャクソン,
田内志文
読み終わった
タイトルのとおり、哀れで奇妙な話の短編集。
標本の蝶を復活させてみたり、
自宅の地下を掘って船を漕いでみたり。
日常の中の非日常を集めた一冊。
短編集だから息抜きに読みやすかったです。
これも積読が解消したら、また読みたいな。
でも、ミック・ジャクソン氏の他作品も読みたい気持ち......。
〜以下抜粋して感想〜
『蝶の修理屋』
「蝶の修復キット」を手に入れた少年は、
博物館に飾られた無数の蝶の標本を見て、
復活させたいと強く思い、挑戦するお話。
少年らしい発想は、夢があっていいなと思いました。
哀れな結末だこと。この本の中で、特に印象に残った一遍です。
『もはや跡形もなく』
主人公が自分の名前を忘れたと語る少し前から、
文章に彼の名前が出てきていないことに気がついて、
やられた!と思いました(笑
彼なりの正解だったんだろうな。それしか方法を知らなかったから。
『川を渡る』
葬儀屋の家族が大騒動を巻き起こす、
葬儀屋らしからぬコミカルなお話。
特に父親の「水を蹴るんだ!」のセリフには耐えられず、
声を出して笑ってしまいました(笑
『ボタン泥棒』
とても意地悪な馬が、女の子が着ていた
大切なお気に入りのコートのボタンを引きちぎる所から始まります。
馬が盗んだボタンや眼鏡の隠し場所に驚き。
本当、どこに隠していたんだ......。
幼い女の子のおしゃまな感じ好きです。
