10の奇妙な話

26件の記録
- 卯﨑小織@Usaki_Kori2025年9月20日読み終わったタイトルのとおり、哀れで奇妙な話の短編集。 標本の蝶を復活させてみたり、 自宅の地下を掘って船を漕いでみたり。 日常の中の非日常を集めた一冊。 短編集だから息抜きに読みやすかったです。 これも積読が解消したら、また読みたいな。 でも、ミック・ジャクソン氏の他作品も読みたい気持ち......。 〜以下抜粋して感想〜 『蝶の修理屋』 「蝶の修復キット」を手に入れた少年は、 博物館に飾られた無数の蝶の標本を見て、 復活させたいと強く思い、挑戦するお話。 少年らしい発想は、夢があっていいなと思いました。 哀れな結末だこと。この本の中で、特に印象に残った一遍です。 『もはや跡形もなく』 主人公が自分の名前を忘れたと語る少し前から、 文章に彼の名前が出てきていないことに気がついて、 やられた!と思いました(笑 彼なりの正解だったんだろうな。それしか方法を知らなかったから。 『川を渡る』 葬儀屋の家族が大騒動を巻き起こす、 葬儀屋らしからぬコミカルなお話。 特に父親の「水を蹴るんだ!」のセリフには耐えられず、 声を出して笑ってしまいました(笑 『ボタン泥棒』 とても意地悪な馬が、女の子が着ていた 大切なお気に入りのコートのボタンを引きちぎる所から始まります。 馬が盗んだボタンや眼鏡の隠し場所に驚き。 本当、どこに隠していたんだ......。 幼い女の子のおしゃまな感じ好きです。
- KIMIE@insidemyglassdoors82025年5月26日読み終わった楽しかった。 悲しいし暗いし毒っけがあるけど、あたたかい。 読み終わってパラパラ見返してると、蝶の修理屋も良かったな、とか骨集めの娘も好きだな。とか “とても優しく、とても静かに、子供たちは先生をまもりながら学校へ戻っていったのだった”と読みながら自分もそんな顔になっていた気がする。と10の話それぞれに好きな箇所がある。
- KIMIE@insidemyglassdoors82025年5月3日読んでる途中気づいたのだけど、最近は良い話だなというのを読んでいた気がする。この小説はダークで不気味な箇所が多いが出てくるキャラクターは憎めない。それで面白い。だいたい(今のところ)洞穴とか地下とか屋根裏とか布団の中とかそういう暗い箇所が舞台。読んでいる中でこういう世界は子供の時から好きだったなと思い出す。明るくてキラキラしていない前向きでワクワクする面白い世界。