
ほんね。
@Honne_0330
2025年9月23日

コーヒーの囚人
砂村かいり
読み終わった
最近好きな作家さん。
コーヒーと人生、4つの短編+α。レコードのA盤B盤的な感じで好き。
個人的好みは表題作「コーヒーの囚人」と「どこかの喫煙所で会いましょう」かな。
「コーヒーの囚人」
同居人が出ていって、代わりに同居人の彼氏がやってきて、同居人の彼氏が出ていったら同居人が戻ってきて…結局この3人はどう決着したのだろう。
"体は元気なのに心だけが病んでいく" "幸せな囚人ですよ、僕は。" この言葉がすごく重たい。
黒縁眼鏡の男性と、発展しない恋心、それから珈琲。メロい。
「どこかの喫煙所で会いましょう」
読んでいる最中と読み終わり直後は普通に、嫌な女だなー、彼氏めっちゃいい人やんけって思ってたけど、余韻に浸ってる今、女性側の気持ちも分かっちゃうのが辛い。いやこれは女性側が悪いし因果応報だけど。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」ってこのことか…って。でもこれ圧倒的にセフレ男性も悪くないですか?(他責)。30を迎えた女をセフレにするなよ…って思ってしまう。
多分いい人なんだろうなって感じの彼氏は何も悪くない。でもやっぱりリサーチは必要かもね…年代に相応しいもの、だとか、相手に似合いそうとか観点いろいろあるだろうに、視点が全部自分起点なのが気になった。あと、冷蔵庫に仕舞うのか…とかやっぱりちょっと思っちゃうよ…。差別だとかは良くないし、女性側も視野狭いなって思ったけど、多分そういうところじゃないかな…。
なんだかえらい登場人物に物申したくなる話だったけど、終わり方は好き。


