
yt
@yt
2025年9月23日

読み終わった
2人の棋士、それぞれの章。
「大学にもいかず、彼女もつくらず、将棋だけにかけて生きてきて、二十六歳で放り出される」(p18)
つらくて悲しくて、まわりからは変質者にしか見えないのが青春だ。
「逃してはいけないと自分で決めたものを逃してしまうことに慣れたのはいつからだろう」(p65)
「届かないものに手をのばすためになにをどこまで捨てたのか」(p92)
あきらめることを、あきらめたことを、自分でどう折り合いをつけるのか。
「こんなことばじゃ引きとめられない」(p45)
自分でも解決していないくせに、ことばにしたら人を助けるかもしれない。
松本大洋「ピンポン」とはまた違った観点で、とても面白かった。









