
it_shine
@it_shine
2025年9月24日

読んでる
『文學界2025年10月号』pp34-35
「痛みの一回性を取り戻す」川上未映子×頭木弘樹
ミヒャエル・エンデが『エンデのラスト・トーク』で、次のように言っていました。「ユーモアとはおふざけではないし、おふざけや陽気さの差の一種でもない、ユーモアとは一つの世界観なのだ」。人はかならず失敗するし挫折する。致命的な困難に必ず直面する。病はもちろん、死に別れもそのような困難ですね。そしてエンデは、ユーモアとはその状況に向き合う姿勢のことなんだと言うんです。ユーモアというのが、どちらに転ぶかわからない状態にいるときに、どうあれるかという姿勢のことであるとすれば、何らかのユーモアにふれたり学んだりするために、もしかしたら文学が必要なのかもと思うのですが。





