Ario Kawauchi
@Ario1009
2025年9月23日

爆弾犯の娘
梶原阿貴
読み終わった
『爆弾犯の娘』(梶原阿貴さん)読了。物心着いた時には名前も知らない男が自分の家に潜伏していて、その人が父であり爆弾犯だったという衝撃的な手記なのだが、その筆力のおかげか、なんというか物語のようでどんどん読み進めた。父は何者なのか、自分は何者なのかと問いながら、50年の間、タイトル通り「爆弾犯の娘」として、そして一人の懸命な女性としての日々をひとつずつ積み上げていく。作者と同世代を生きたものとして同じ時代を回想していた。梶原阿貴さんのお父さんは、時代が違えば自分だったかもしれないよなあとも思ったり。

