爆弾犯の娘

46件の記録
- Ario Kawauchi@Ario10092025年9月23日読み終わった『爆弾犯の娘』(梶原阿貴さん)読了。物心着いた時には名前も知らない男が自分の家に潜伏していて、その人が父であり爆弾犯だったという衝撃的な手記なのだが、その筆力のおかげか、なんというか物語のようでどんどん読み進めた。父は何者なのか、自分は何者なのかと問いながら、50年の間、タイトル通り「爆弾犯の娘」として、そして一人の懸命な女性としての日々をひとつずつ積み上げていく。作者と同世代を生きたものとして同じ時代を回想していた。梶原阿貴さんのお父さんは、時代が違えば自分だったかもしれないよなあとも思ったり。
- はぐ@hagumi89892025年9月13日気になる(ひと)梶原阿貴さん 自叙伝「爆弾犯の娘」を出版し、映画化をめざす脚本家(朝日新聞) https://u.lin.ee/85rdOKW?mediadetail=1&utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none
- ふじこ@245pro2025年7月3日読み終わった映画『桐島です』の脚本家が自身の半生を綴ったエッセイ。彼女の父も爆弾犯として指名手配され、逃亡生活を送っていた。父を匿うため、少女の日々はたくさんの嘘に塗り固められていく。登下校の際は交番の前を避けて通り、ボストンバッグには大事なものを入れていつでも逃げられるようにしておく。重い話をさらっと書いているところに彼女の防衛本能が透けて見えて、胸が苦しくなる。最後、梶原さんの言葉を読んで自然と涙が流れた。幼い頃の私はこうやって抱きしめてもらいたかったのだ。今度『旅立ちの時』を見よう。