
さーちゃん
@cong_mei
2025年9月23日

海をあげる
上間陽子
読み終わった
海をもらってしまった、という気持ち。著者や関係者の痛みが流れ込んできて苦しい。
でも、知らなければならなかった。沖縄のこと。水道水の汚染、100デシベルで飛んでいる軍用機のこと、辺野古基地建設、五市長が基地建設の県民投票の権利を勝手にないものとしたこと、米兵の性暴力…。戦争の歴史に加えて、どれだけの苦しみが積み重なっているのだろう。
住民は、沈黙しているという。切実な問題になるほど、口を開けない。「いま、まっただなかで暮らしているひとは、どこに逃げたらいいのかわからない。」という言葉は、ガザのことも思い起こさせた。
沖縄に、担ってもらっている。私がしなければならないのは、まず他人事にしないこと。語ること。小さいけれど、そこから始める。
娘さんの、可愛らしいやりとりに救われる。そして著者の、「この子のために将来を繋げるんだ」という強い思いを感じる。

