
まお
@mao_ssss
2025年9月24日

読み終わった
1→3→2の順で読んでしまった百年シリーズ(送ってくださった方には本当に申し訳なく思う)
2は、1ではルナティック・シティに紛れ込んだ異物であったミチルの内面の揺らぎがこれでもかと詰め込まれている。
個人的な感想だけれど、1の主体はルナティック・シティにあった。2の主体はミチルにあった。3の主体は、概念にあった、と思う。
シリーズ通して、より深く、深く、追い付けるように、うまい導線が引かれていて、私程度の頭脳でも振り落とされずにしっかり楽しめた、と思う。
3部全てに言えるけれど、とにかく過不足なく美しい物語。ギミックとして、ストーリーとして、人物描写として、とか、どこが、とかじゃなくて、作品に漂う空気が、過不足なく美しい。
完璧だと思った。完璧な小説って存在するんだ……。
この空気はこのシリーズに特有のものなのか、他のシリーズも追いたくなる。信じられない量出てる。恐ろしい沼です、森博嗣。最高の読書体験でした。


