迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS
7件の記録
𓇌𓅱𓇌@dccxxiv___2025年10月19日読み終わった再読女王の百年密室を再読してしまったら、迷宮〜を再読しないという選択肢は無く。でも、次を赤目姫にするか、彼女は一人で〜にするか、それでもデミアンは〜にするかで、また今までと違う読書体験が出来るのは間違いない。 p.561 「いずれ、答が導き出せるかもしれません。科学的に説明ができないものは実在しません。今は不思議でも、いずれは明らかになります。不思議とはつまり、将来の理解への予感ですね」 p.570 「あなたが生きていれば、あなた以外の誰かが、あなたに会いたいと思う。他人に、そう思わせるキーワードが、生きているということかしら」 「キーワード?」 「呪文といっても良いわ」 「呪文?」 「そう。離れている人に、魔法をかける。その人に会えるためのキーワードです」


まお@mao_ssss2025年9月24日読み終わった1→3→2の順で読んでしまった百年シリーズ(送ってくださった方には本当に申し訳なく思う) 2は、1ではルナティック・シティに紛れ込んだ異物であったミチルの内面の揺らぎがこれでもかと詰め込まれている。 個人的な感想だけれど、1の主体はルナティック・シティにあった。2の主体はミチルにあった。3の主体は、概念にあった、と思う。 シリーズ通して、より深く、深く、追い付けるように、うまい導線が引かれていて、私程度の頭脳でも振り落とされずにしっかり楽しめた、と思う。 3部全てに言えるけれど、とにかく過不足なく美しい物語。ギミックとして、ストーリーとして、人物描写として、とか、どこが、とかじゃなくて、作品に漂う空気が、過不足なく美しい。 完璧だと思った。完璧な小説って存在するんだ……。 この空気はこのシリーズに特有のものなのか、他のシリーズも追いたくなる。信じられない量出てる。恐ろしい沼です、森博嗣。最高の読書体験でした。




