
ふみと書架
@fumitosyoka
2025年9月24日

美しい距離
山崎ナオコーラ
かつて読んだ
美しい距離。いい日本語だなあ。
物語は、40代でがんを患い入院生活となった妻を支える男性会社員の視点で進みます。この主人公がまた良くて、いらいらしたり違和感をもったりしたときに、立ち止まってその理由を考えるのです。その考えに、毎度はっとさせられます。
人物の固有名詞が一度も出てこないので、自分の近くで起きている物語のような気がします。
わかりやすい物語をつい想像してしまいがちな自身の態度に気づいたときにやっと、相手を偏見なく尊重できるようになるのだと思う。




