
ふみと書架
@fumitosyoka
とある精神保健福祉士(障害福祉の仕事で奮闘中)の本棚です。
- 2025年10月7日
自由なサメと人間たちの夢渡辺優かつて読んだ小説を書いていたころ(ネットの投稿サイトに細々と上げてた)、こんな話が書きたいと思っていた。『ラスト・デイ』『サメの話』が好き。 そして、 「吾輩が生まれた意味は、特になかった。ただ、吾輩が楽しかっただけだ。」 という文章が特に印象的で、私もそんなふうに生きたいと思って日々を生きている。 - 2025年10月7日
愛より速く(新潮文庫)斎藤綾子かつて読んだ当時、新潮文庫の夏の100冊に選ばれていて、その中でも異色すぎる紹介文に惹かれて買った記憶がある。当時の私がセックス未経験だったのを差し引いても内容は衝撃的というか、女性で、エロをこんな奔放におもしろく書く人が世の中にいるんだ! と思った。たぶん最初は書いてあることほとんど想像できなくて、想像できなかったから理解したくて結局何度も読んだし、文章のテンポが良すぎてハマってもいた。 これを読む数年前、金原ひとみ『蛇にピアス』を中学生で読んで、表現があまりにどストレートで恥ずかしかったので私の下ネタ嫌いはそこから始まったようにも思うのだけど(今は金原ひとみさん好きですけど)、それが本書『愛より速く』のおかげで中和されてセックスに対する見方がフラットになったようにも思う(極端!)。 とにかくいろいろと忘れがたい本。 - 2025年10月5日
地獄先生ぬ〜べ〜 1岡野剛,真倉翔かつて読んだもともと漫画が好きで、小学生のころ休日のひとつの過ごし方として、父と弟と3人でブックオフへ行き立ち読みDayっていうのがあったくらいなんですが、家にあったために人生でいちばん何周も読み返したのは『ぬ〜べ〜』だと思う。 人間の良いところ悪いところを知ったし、自分は今も昔も霊的な存在を信じているほうであるし、あと本当つい最近まで胸は大きいほうがいいって刷り込まれていたところも含めて、私に様々な影響を与えてくれた漫画。なお花子さんとムラサキカガミとブキミちゃんはまじでトラウマだった(でも何回も読んだ)。 - 2025年9月27日
文庫版 死ねばいいのに京極夏彦かつて読んだ大学生のときに読んでけっこう衝撃だった。メンタルにずんずんと響く。 死にたくないから生きてるし、自分取り繕っても意味ないな、って思うことは多いけど、この本を読んだ記憶が今の自分を陰ながら支えているのかもしれないなぁとも、思ったり。 - 2025年9月27日
ガールズ・ブルー (文春文庫 あ 43-1)あさのあつこかつて読んだ小学生のとき、赤川次郎(父の蔵書)をひたすら読み漁っていて、それはただエンタメとして楽しんでいたと思う。登場人物へ感情移入したり自分の物事の捉え方を考えさせられたりする読書ができるようになってから、何度も読み返したのはこの本。あさのあつこは『バッテリー』『No.6』も好きだったけど、終わり方も含めて好きだったのは圧倒的に本書、『ガールズブルー』です。続編も読んだよ。 - 2025年9月27日
最後の秘境 東京藝大二宮敦人再読中カオス、ではあるけど、深くておもしろい。 人生を考えさせられる。 これ再読中に聴いていた宇多田ヒカルの歌詞で、 「感じたくないことも感じなきゃ 何も感じれなくなるから」 って言葉があって、いいなと思った。 - 2025年9月27日
ZOO 1乙一かつて読んだ『SEVEN ROOMS』の衝撃はいまだ忘れられないしこれを超えるきょうだい愛の話(だと思っている)になかなか出会えていない。 文庫『ZOO2』に収録されているショートショート『むかし夕日の公園で』も好き、あの意外な展開、乙一さんの短編は本当癖になる。 - 2025年9月25日
儚い羊たちの祝宴米澤穂信かつて読んだ大学生のとき、何度も読み返していた。 古典文学をよく読んでいる人でないとわからない小ネタが散りばめられていて、私はほとんどわからなかったけどその不親切なところも、やや浮世離れした人物像や世界観にマッチしていて好きだった。 - 2025年9月24日
- 2025年9月24日
- 2025年9月24日
- 2025年9月24日
美しい距離山崎ナオコーラかつて読んだ美しい距離。いい日本語だなあ。 物語は、40代でがんを患い入院生活となった妻を支える男性会社員の視点で進みます。この主人公がまた良くて、いらいらしたり違和感をもったりしたときに、立ち止まってその理由を考えるのです。その考えに、毎度はっとさせられます。 人物の固有名詞が一度も出てこないので、自分の近くで起きている物語のような気がします。 わかりやすい物語をつい想像してしまいがちな自身の態度に気づいたときにやっと、相手を偏見なく尊重できるようになるのだと思う。 - 2025年9月24日
アリス殺し小林泰三かつて読んだ好きな作家は、と訊かれるのはとてもとても悩むのだけど、3人くらい挙げて良ければその1人は小林泰三さん。いま『海を見る人』を読んでいる。相変わらず発想がとんでもない。 好きな作品は『密室・殺人』なんだけれども、小林泰三はじめて読むという方におすすめするとしたらこっち、『アリス殺し』かな、と思う。序盤の言葉遊びは真骨頂です。頭痛くなります。 - 2025年9月23日
- 2025年9月21日
- 2025年9月21日
- 2025年9月20日
- 2025年9月20日
- 2025年9月19日
- 2025年9月19日
読み込み中...


