ユメ "図書室のはこぶね" 2025年9月7日

ユメ
ユメ
@yumeticmode
2025年9月7日
図書室のはこぶね
クラスメイトに図書当番の代理を頼まれた主人公・百瀬花音が、図書室で10年前に貸し出されたままだったケストナーの『飛ぶ教室』と、その本に挟まれた不思議なメッセージの記されたメモを発見したことから広がってゆく物語。図書室に突如現れた謎の真相には苦いものも混じっていたが、伝統をよりよい方向に変えたいという現役高校生とOBたちの想いが響き合い、体育祭当日に結実するのがよかった。 『飛ぶ教室』を筆頭に、実在する本が何冊も登場するので、知っている本は再読したくなるし、知らなかった本はこれを機に手に取ってみたくなる。花音たち高校生の心の揺れ動きが瑞々しく描かれており、自分が同じ年頃の日々に読んだ本の数々も懐かしくなった。野亜高校図書室の蔵書検索機に搭載されている、三択の質問に答えてゆくとおすすめの本を教えてくれる「本ソムリエ」の機能は羨ましい。
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