
七
@mi_sprout
2025年9月24日

一撃のお姫さま
島本理生
読み始めた
気になってた短編集。1篇目から最高。
「停止する春」
ずるずると死へ向かっていってしまう主人公の在り方がリアルで、さおりちゃんがいてくれてよかったと思う。長岡くんがさくまであることには気付かなくて、そうだと分かったら彼の行動がかなりグロテスクに感じた。
たくさんのことが重なって、痛んでいる。だから時間が必要だ。
そういう瞬間、痛みを見逃さないようにしないと、人は簡単に死んでしまうんだと思う。
「最悪よりは平凡」
とても良い。はらはらしつつも主人公がひとまずは穏やかな場所に落ち着けたのでほっとした。
島本さんの書く男性は色気と魅力があるなぁ
