りんでん "1Q84 BOOK2〈7月ー..." 2025年9月25日

りんでん
りんでん
@zkoto428
2025年9月25日
1Q84 BOOK2〈7月ー9月〉後編
なぜか涙が出てくるほど共感したタマルの言葉。心が震えるのは自分の中にもそんな風景を持っているからか。長くなるけど引用。 p111 「俺が言いたいことのひとつは、今でもそいつのことをよく思い出すってことだよ」とタマルは言った。「もう一度会いたいとかそういうんじゃない。べつに会いたくなんかないさ。今さら会っても話すことなんてないしな。ただね、そいつが脇目もふらずネズミを木の塊の中から『取り出している』光景は、俺の頭の中にまだとても鮮やかに残っていて、それは俺にとっての大事な風景のひとつになっている。それは俺に何かを教えてくれる。あるいは何かを教えようとしてくれる。人が生きていくためにはそういうものが必要なんだ。言葉ではうまく説明できないが意味を持つ風景。俺たちはその何かにうまく説明をつけるために生きていると思われる節がある。俺はそう考える。」
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved