
彼らは読みつづけた
@findareading
2024年2月15日

闇の奥
ジョゼフ・コンラッド,
高見浩
かつて読んだ
電子書籍
*読書で見つけた「読書(する人)」*
《血湧き肉躍るような読み物ではない。だが、一見してわかるのは、主題を一つに絞ったいさぎよさと、物事を正しく進めようという真っ正直な配慮だった。そのことが、もうずいぶん昔に書かれた控えめなページに、専門的な博識の光彩以上の輝きを添えていた。質朴な老船乗りが鎖や滑車について語っているのを読むと、つかの間でも密林やあの社員どものことを忘れることができて、まぎれもない本物に出会えた喜びにひたれた。》
— コンラッド著/高見浩訳『闇の奥』(2022年11月Kindle版、新潮文庫)

