闇の奥
63件の記録
Old Sport@scott_fitzgerald2026年8月12日読み終わった⭐︎⭐︎⭐︎ この作品の面白さを理解できない自分が悔しい。アメリカ文学を研究していく身である以上、避けては通れない作品だと思い読んでみたはいいものの、良さが全くわからなかった。文章の難しさもさることながら、ストーリーにも面白さを見出せなかった。作中途中まで、名前のみ登場するが、謎の人物として描かれるという点において、クルツとギャツビーを比較しようと試みたが、クルツの魅力も、そもそもクルツがどういう人物なのかもよく掴めなかった。偉大な人物だとも、愚者とも称されているし、実際クルツが登場してからも、人物造形が自分の中でできなかった。いつかまた再読したら、この評価が変わるのだろうか。『地獄の黙示録』は本作を原案にして作られたようなので、いつか見てみようと思う。 闇の奥の最終場面について マーロウはクルツの婚約者を訪れた時、最後の言葉を聞かせてほしいと切望され、貴方の名前でしたと嘘をついてしまう。マーロウは嘘をつくことを大嫌いだと言っていたのにも関わらず。 木村博是によると、文明社会で生きる人間には幻影や嘘が必要だと悟ったから嘘をついたのだという。クルツは闇の奥へ踏み込み、真実を見た。対してマーロウはその淵を覗いたが、最終的には文明社会へ戻った。マーロウは、闇の奥へ行き、真実を知った上で、人間は真実だけでは生きられない、文明社会を維持するためには、幻影や虚構が必要であると悟ったため、嘘(幻影、虚構)をついたのである。 あらすじ(wikiより) ある日の夕暮、船乗りのチャールズ・マーロウ が、船上で仲間たちに若い頃の体験を語り始める。 マーロウは、各国を回った後、ロンドンに戻ってぶらぶらしていたが、いまだ訪れたことのないアフリカに行くことを思い立ち、親戚の伝手でベルギーの貿易会社に入社した。ちょうど船長の1人が現地人に殺され、欠員ができたためだった。マーロウは、船で出発し、30日以上かかってアフリカの出張所に着いた。そこでは、黒人が象牙を持ち込んで来ると、木綿やガラス玉などと交換していた。またマーロウは、鎖につながれた奴隷を見た。ここで10日ほど待つ間に、奥地にいるクルツという代理人の噂を聞く。クルツは、奥地から大量の象牙を送ってくる優秀な人物で、将来は会社の幹部になるだろうということだった。マーロウは、到着した隊商とともに、200マイル先の中央出張所を目指して出発し、ジャングルや草原、岩山などを通って、15日目に目的地に着いた。 中央出張所の支配人から、上流にいるクルツが病気らしいと聞いた。蒸気船が故障しており、修理まで空しく日を送る間に、再びクルツの噂を聞く。クルツは、象牙を乗せて奥地から中央出張所へ向かってきたが、荷物を助手に任せ、途中から1人だけ船で奥地に戻ってしまったという。マーロウは、本部の指示に背いて1人で奥地へ向かう孤独な白人の姿が目に浮かび、興味を抱いた。 ようやく蒸気船が直り、マーロウは支配人、使用人 4人(「巡礼」)、現地の船員とともに川(コンゴ川)を遡行していった。クルツの居場所に近づいたとき、突然矢が雨のように降り注いできた。銃で応戦していた舵手のもとへ長い槍が飛んできて、腹を刺された舵手はやがて死んだ。 奥地の出張所に着いてみると、25歳のロシア人青年がいた。青年は、クルツの崇拝者だった。青年から、クルツが現地人から神のように思われていたこと、手下を引き連れて象牙を略奪していたことなどを聞き出した。一行は、病気のクルツを担架で運び出し、船に乗せた。やがてクルツは、"The horror! The horror!"という言葉を残して息絶えた
木村久佳@kuCCakimura2026年7月28日気になる1899年という植民地時代の只中にありながら、「文明こそ正義」という空気に対して鋭いアンチテーゼを投げかけた作品。 長らくちゃんと読まずにきたのでこの機会に読みたい。

廣 亜津美@hiroatme2026年7月27日読み終わった読書会世界文学読書会@本屋象の旅、の課題本でした。私にとっては「地獄の黙示録」の原作本というのが一番のポイントです。難解というか掴みづらい本のようですが、ワタシ的には映画の流れそのままに素直に読んでいました。皆さんの意見では、謎の男クルツの心理が見えないところが一番のようでした。映画のカーツ大佐もそんな人物なので、やはり私は素直に受け入れてました。個人的には、象牙と針金が交換されていた、頭蓋骨を測って人種をみる(ベルギーが始めた方法、1994年のルワンダ虐殺につながっているように思えます)などが気になりました








- APO@apo2026年6月22日借りてきた途中で挫折しました… 白人が未開の地で暮らす黒人の原住民へのあからさまな差別意識などが当時の時代背景とともに表され、ところどころは面白く読めたけど、どうも集中できず。


オカモト@okamoto2026年5月4日読み終わった@ 金沢市大自然の闇の奥で文明の衣を剥ぎ取られてしまった人間が描かれる。寄るべのない密林の中でもがいた男の『地獄だ!地獄だ!』という最期の叫びが奇妙な響きを感じて印象的。 偉大な人と伝え聞いた人物に苦労の末会いに行ったがその現状は…というストーリー進行は遠藤周作の『沈黙』を連想した。
じがにめげれた@zigani_mezameta2026年5月1日読み終わったあんまりよくわかったとは言えないかな…。『夜の果てへの旅』でバルダミュがアフリカ行った時の話に雰囲気めっちゃ似てるって感じだった。終始マーロウの語りだとは思わなくてびっくり。「地獄だ!地獄だ!」ってのも一体なんだったのか…。

穂@pachica2026年3月21日買った@ 丸善 丸の内本店旅行から帰ってきて いつもの本屋さんに出かけ今日の釣果を見せ合う中で パートナーと同じ本を買って帰っていて、 やっぱり私の帰ってくるのはここだなぁとしみじみ〜

jaguchi@jaguchi872025年12月1日読み終わった映画「地獄の黙示録」の原案となった小説だけれど、時代設定も場所も全く違う。 「地獄の黙示録」で私の印象に強く残っているのはキルゴア中佐や食卓を囲むフランス人たち。どちらも「闇の奥」には出てこない。 ただ、主人公が密林の河を船で遡り、そこに待っていたものの描写は小説の方が圧倒的だと思った。大密林のその闇の奥、植民地支配の闇の奥、クルツという人間の闇の奥。 「一つの魂がいかなる規制や信仰や恐怖にも縛られずに、ひたすら己れ自身と格闘するという、およそこの世では考えられない精神ドラマの神秘を、おれはこの目で見た。」p.172






luli@azoth-shark2025年4月9日買った読み終わったわかるかいあれ、何を言ってるのか? に対する 『わからないでどうする?』がクルツの見てきた世界を凝縮していた。 『地獄だ! 地獄だ!』 帯にも書かれていた印象的な言葉。マーロウだけが知るこの言葉が、闇の奥の物語全てを表している。




彼らは読みつづけた@findareading2024年2月15日かつて読んだ電子書籍*読書で見つけた「読書(する人)」* 《血湧き肉躍るような読み物ではない。だが、一見してわかるのは、主題を一つに絞ったいさぎよさと、物事を正しく進めようという真っ正直な配慮だった。そのことが、もうずいぶん昔に書かれた控えめなページに、専門的な博識の光彩以上の輝きを添えていた。質朴な老船乗りが鎖や滑車について語っているのを読むと、つかの間でも密林やあの社員どものことを忘れることができて、まぎれもない本物に出会えた喜びにひたれた。》 — コンラッド著/高見浩訳『闇の奥』(2022年11月Kindle版、新潮文庫)




























































