
DN/HP
@DN_HP
2025年9月26日

野原(新潮クレスト・ブックス)
ローベルト・ゼーターラー,
浅井晶子
読んでる
心に残る一節
「頭上の梢がさわさわと音をたてたと思うと、ちっぽけな白い糞が、ベンチの上、俺が座っている場所のすぐ横に落ちてきた。ピチャン!と音がして、その瞬間、俺にはわかったー今日は俺の人生で一番幸せな日になるだろうって。実際、そのとおりだったよ」
そんな瞬間が訪れることをわたしも待ち望んでいる。稀に横を通り過ぎていったような気がすることがあるけれど、気づいたときにはもう跡形もなくなっているのだった。

