
怠惰市民
@slacker_256
2025年9月26日

ぼっけえ、きょうてえ
岩井志麻子,
甲斐庄楠音
読み終わった
著者の長編「夜啼きの森」に似た話がいくつかあったので、同じテーマを繰り返し書くタイプなんかなと思った。極限の状態においても肉欲は衰えず、肉欲ゆえに不義理をはたらく怖さというか愚かさといおうか。
表題作、遊女の話を聞いている旦那のほうがどうかしていると思うのだが。池波正太郎「剣客商売」の中に不幸な女にまいってしまう男の話があったと記憶しているが、そういう不幸な女の身の上話を聞かされるとどうにも堪らなくなるらしい。よくわからねえな。
