
猫
@mao1012
2025年3月8日

武道館
朝井リョウ
かつて読んだ
仕事で行き詰まってしまって、その息抜きとしてたまたま積本の中から手に取って読み始めたら、救われる言葉に出会ってしまった。
「何か変だな、この仕事向いてないのかなって思ったときは、変わっていくってことを思い出して。みんなが直面して、悩まされているものの方が実は、これから変わっていくものなのかもしれない。何でも、自分がおかしいんだっていうふうに思って、そこを直していくと、皆、おんなじ人間になっちゃうから。」
武道館でライブをすることが目標の少女たちが、自分の人生を精査して毎日を生きている。選びとって、選ばされている人生。揺れることの無い固めた前髪も、汗でぐちゃぐちゃの前髪も、どちらも綺麗だ。
アイドルとしてみせていて求められている自分と、本当の自分との乖離。
自分で選択していると思っていたものが本当は他人に選択されていた人生や物事だったとして、果たしてどちらが『正解』で『適切』なのかどうか。
私は、自分で選びとっていく人生の方が好きだ。碧と愛子のように、自分が選んだ選択を『正解』にしていく、そんな人生を選び取りたい。