
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年3月8日

まだ読んでる
読書メモ
お風呂読書
特集1「軍事化される西日本」、いつにも増して読み応えがすごい。各地からの痛切な報告、不安、そして怒りなど。
“「私の家、こんなに弾薬庫から近いんや」”(亘佐和子「ルポ 弾薬庫と住民:京都で何が起きているのか」)
“2022年12月16日[...]私は県北の山鹿市にいました。ベトナム人実習生が最低賃金ももらえない状況で困っていると相談があったのです。実習先の農家も収入がなくお給料を払えない。みんな大変だけど、どうにかして少しずつ賃金を払って欲しいと話した帰り道でした。そんな時に5年で43兆円というニュースを聞き、怒りが湧き上がってきて、涙が溢れました。”(海北由希子「インタビュー 軍都熊本で声を上げる」)
“昨年11月、米軍オスプレイが福岡空港や奄美空港に突如飛来したことがありました。[...]でも、福岡空港には多くの民間機が離着陸しているわけで、わずか30分で滑走路を開けるために他の航空機の離発着を遅らせなければならない。緊急事態ならまだしも、そういうことでもない。午後の陸幕の記者会見で岩国基地にいる原子力空母「ジョージ・ワシントン」の艦上イベントに米軍関係者を運ぶために使ったことが判明し、馬鹿にするのもいい加減にしろ! と思いました。”(同上)
“狭い島は〝非常時〟の風景を避けて暮らせない。”(山田和幸「となりの台湾が見えるか:与那国の苦悩と次代を担う人々」)
“住民の思いを受け止める姿勢を拒否し、情報も出さずに進める国と町幹部の手法は、「基地への賛否で対立」というより、島に根づいてきた〝自治〟と厳しく対立している。”(同上)
“結局、自衛隊が守るのは国家であり、住民ではない。住民を守るのは地方自治なのだ。[...]防衛は国の専管事項などではない。”(池田年宏「日本最大の弾薬庫への抵抗:大分からの報告」)
“「ここは俺の土地ばい!」”(豊島耕一「オスプレイ配備と対峙する:佐賀における市民的抵抗の報告」)
“[市民的抵抗について]現在の腐敗した司法とメディアの下では、市民が逮捕を恐れるかぎり、権力は市民を恐れない。この国では市民がその恐れから解放されて初めて、本当の民主主義が始まるのではないだろうか。”(同上)