いるかれもん "他者といる技法 ――コミュニ..." 2025年9月27日

他者といる技法 ――コミュニケーションの社会学 (ちくま学芸文庫)
うまくまとめられないけれど面白かった。 序章で書かれている通り「他者といる技法」について、第1章では「思いやりとかけぐち」、第2章は「子の存在によって母は初めて母になる」といった相互の存在証明、第3章は外国人、第4章はリスペクタビリティ、第5章は自己啓発セミナーとそれを非難する語彙といったさまざまな観点から論じている。それぞれ独立しているので気になった論考から読んでも面白い。そして第6章は「他者を理解する」ということの葛藤について述べてまとめられている。初めて社会学という分野の本を読んだけれど、身の回りの事象を丁寧に考察していき理論を立てていく流れが読んでいてとても楽しかった。私の好きな学問かもしれない。最後の解説で各章の内容がまとめられているのでそこを立ち読みしてもらってもいいかもしれない。
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