
あき
@4rcoid
2025年9月30日

自分の中に毒を持て<新装版>
岡本太郎
読み終わった
岡本太郎の人生論。
人生とは己との闘い。
「道で己に逢うては己を殺せ」
成功とは結果ではなく"夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したか"
迷った時は危険だと思う道を選ぶ
危険だと感じる道は(本当は)自分が進みたい道。
プライドは"絶対感"であり他人からどう見られるかではない。
不恰好だろうと非力だろうと自分全体に責任を持って堂々と押し出していかなければならない。
人間はだれもが未熟。
未熟なもののほうが遥かに膨れ上がる可能性
しかし非力さ未熟さをマイナスに考えて、未熟なままだらしなく熟してしまわぬよう注意する。
現代社会は舗装された直通の高速道路のようなもの。
無難に安全な道に流されてしまい易く自失へと繋がる。
人生を強力に意識して自分から冒険(闘い)に全生命、全存在を賭けて進む。
純愛とは利害のない無条件の愛。
相手の好意に期待、孤独からの脱出、生活上の利益のためではない。
結婚は互いに縛り合い人間の可能性を潰し合う。
或いは結婚を自分のいまの不自由の言い訳にしている。
結婚が"人生の墓場"とならないためには夫婦である以前の無条件の男、女という立場である必要がある。
最も親密であると同時に互いが外から眺め返すという視点。
人間の歴史は元は自然や環境との闘いだった。
その中で行き貫いた人間文化の歴史もまた人間という"自然"
経済社会である現在では自分自身を無償に無目的に表現し続ける"芸術"が必要。
本書のタイトルである"毒"とははっきりとは本書に書かれていないが自分自身の人間としての意志であり芯のことなのかなと思った。
とかく波風を立てず無難で安全な方向に流されてしまいがちな現代人としての性を、かつての生きるために自然と闘っていた時のような意志で打ち破り闘い続けることが"ほんとうの人生であり幸せ"ということか。

