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あき
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@4rcoid
本をよみたいと思うただのひと
  • 2025年11月12日
    煙か土か食い物
    煙か土か食い物
    約20年振りに再読。 最初は舞城王太郎の文章や表現に馴染めないと思ったが、読み進めるにつれて慣れてくる(マイルドになる?)のと話の展開が面白くなっていき気にならなくなる。 ミステリー要素もありつつ、家族というなかなか切っても切れない関係がよく表現されていると思った。 ミステリに期待して読むのではなく家族愛・兄弟愛、心の成長物語として読むととても楽しめる。
  • 2025年11月5日
    方舟
    方舟
    最後のどんでん返しに衝撃。 書かれていないがその後の者たちは罵り合ったのか殺し合ったのか、想像するだけで胸が苦しくなる。 犯人に関してはなんとなく察しがついていたが偽の動機は腑に落ちず、真の動機にて極限状態に陥るとその様なこともあり得るかもしれないと納得出来るものだった。
  • 2025年10月13日
    現代思想入門
    現代思想入門
    現代思想は差異の哲学。 デリダ、ドゥルーズ、フーコーという三人を脱構築という観点から論じている。 脱構築とは二項対立(善と悪、自然と文化など)の良いとされる側の前提にある価値観を疑い揺さぶりをかけること。 新たな読み直しや新しい思考の可能性を開くことが出来る。 デリダは脱構築を持ち出した哲学者であり"概念の脱構築"と紹介される。 パロール(音声言語)とエクリチュール(文字言語)の二項対立を基本としてあらゆるものに応用できる。 パロールとは話し手が話した直接的なものであり本質的なものである。 エクリチュールとは聞き手が文字として書き起こしたものであり、解釈や誤解の余地があり非本質的なものとされている。 この非本質的なものの重要性を説いている。 本質を崩すことでより世界を開放的に捉えている(本質主義批判) ドゥルーズは"存在の脱構築" 『差異と反復』(1968)にて世界は差異でできているとしており、同一性より先に差異があるとしている。 例えるなら同じ範囲の歴史の授業でもその時の生徒の反応やクラスの雰囲気、先生の体調等によって全く同じものにはならない。 そういった差異が繰り返される中で同一的のものが一時的に生まれてくる。 存在も同一的に見えるが異なるものに変化している途中である(生成変化) 人間の身体も常に細胞が死んだり作られたりして変化している途中である。 同一的だと思われているものも永遠不変ではなく、諸関係の中で一時的にその形をとっている(準固定状態) すべてはプロセスである。 『アンチ・オイディプス』(1972)において精神分析批判をおこなっており、精神分析は自分自身をある基準点に向けて固めていくことで治った気にさせるまやかしの技法だとする。 精神分析とはいまの自分の不安や人間関係のトラブルは幼少期の家族関係の中でのトラウマにあると仮定して自由連想で記憶を手繰る手法。 自分自身を家族との関係だけの狭い範囲の同一性で捉えるのは間違っているとする。 メッセージとして多様な関係のなかで色々なチャレンジをして自分の準安定状態を作り出せと伝えている。 『千のプラトー』(1980)にて世界全体をより解放的なものとして捉えている。 リゾーム(根茎)という多方向に広がる中心のない関係性を提示している。 すべてが関係していると考えるとすべてに責任を持たないといけないのか?となってしまうが、根本的な"無関係性"と存在の"無責任"を肯定している。 これはお互いの自律性を維持するために必要。 例えば介護者が介護に全生活を捧げると生きていくことが出来なくなり、被介護者も監視されていると感じたり支配されている状態になる。 遊離(デタッチメント)の態度を持つことでお互いに対する気遣いを持ち、また相手を管理することにならないようにすることで他者との共存ができる。 フーコーは"社会の脱構築" 支配者(権力)と被支配者(弱者)の二項対立は被支配者がただ受け身なのではなく、むしろ積極的に支配されることを望む構造があるとしている。 これを聞くと一瞬そんなはずはない!という感想を持つがこれはひとりの真の悪玉がいるのではなく「無数の力関係」があることによるもの。 そもそも近代社会はクリーン化されることにより発展していったが、このクリーン化は主流派にとってのものである。 主流派にとっての倫理観や価値観に合わないものは監獄(病院など)にノイズ(犯罪者)として隔離集約されていった。 またそれが進み「治療」を行い社会に戻す動きも出てきた。 これは人に優しい世界になった友思えるがむしろ統治の巧妙化だという。 つまり主流派の価値観に洗脳して少しでも役立つ人間に変化させるということだ。 フーコーの価値観としては正常と異常とをはっきりと区別せずに曖昧で互いに寛容であるような価値観である。 権力の時代別の流れとしては 王権の時代は悪事はバレると晒し首や市中引き回しなど大変なことになるがバレなければOKで様々な逸脱の可能性が広がっていた。 近代では「規律訓練」という誰に見られずとも自分で進んで悪事をしないように心掛ける自己抑制がすすんでいった。 これはパノプティコンという監獄を例に示されており、看守は中央の塔から囚人を監視することができるが、囚人の側からは看守がいるのかは確認出来ない。また隣人とも隔離されている。そのため見られているかもしれないという自己監視する状態におかれる。 いまでいう学校や家族生活のなかでしつけもこれに当てはまる。 王様という支配者から支配者の不可視へと変化していった。 また「生政治」という大規模に人々に働きかける統治もすすんでいった。これは病気の発生率や出生率、人口密度を考えた都市設計など即物的なコントロールである。 新型コロナウイルスの流行を例にとると飲みにいったり出歩くのを控えるのは規律訓練であり、ワクチンを国民一律に接種させるのが生政治である。 現代は規律訓練と生政治の両輪である。 忖度も規律訓練の一種であり、よかれと思ってやっていることが支配の強化や主流派の価値観の護持に繋がっている。 古代では悪事は明確化されておらず、個別具体的でその都度注意するものであった。 自己との終わりなき闘いではなくその都度注意し適宜自分の人生をコントロールするという"自己への配慮"があった。 人間が持つ過剰さ故の多様性(逸脱)を整理し過ぎず、泳がせておくような社会の余裕や他者性を尊重するような倫理を持つことも必要。
  • 2025年10月7日
    できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか
    できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか
    「執筆時間をスケジュールに組み込み、守る」 家族との時間や授業時間、睡眠時間と同じように執筆時間を扱い、誘いを断る。 書くためのインスピレーションが湧いてから一気に書くよりも決まった時間に書くことでアイデアが湧いてくる。 結果的にたくさん書くことができる。 関連論文を探す、データ解析、投稿規定の確認、執筆目標の設定など執筆に必要な作業は執筆時間中に行う。 書かない言い訳にしない。 目標を設定する 執筆時間の1回分を丸々目標の整理や明確化に使う 目標事項の列挙 新しい原稿の執筆、投稿論文の修正、本の執筆、助成金の申請書など 1日単位の具体的な目標を立てる 少なくとも400文字書く、引用文献を対応させる、新たな目標リストを作る、新しい原稿のアウトラインを完成させるなど 執筆状況を記録して進行状況を把握する。 目標の明確化、行動を見張ることで行動が促される、現実に則した目標を立てる事ができるようになる。 モチベーション維持のために達成したら美味しいコーヒーなどのご褒美を自分に与える。 他にも英語の論文で注意したい言葉やリジェクトされることに対する心構えなどが学べる。
  • 2025年10月4日
    「好き」を言語化する技術 プレミアムカバー(推し活)
    好きを言語化するために大事なことは「自分の言葉を作る」こと。 SNS社会の現在では他人の感想をあたかも自分の感想のようにおもったり、影響を受けてしまいやすい。 自分の言葉をつくるためには"細分化"が必要。 ①具体的にどこが良かったのか ②どういう感情を持ったのか ③どうしてその感情を抱いたのか これらを具体化することで言語化することができる。 伝える相手との情報格差を考える。 必要な前提情報だけを逆算して伝える。 (無駄な情報を伝え過ぎない) 聞き手との溝を想像する習慣をつける。 相手が知らない情報はなにか、興味を持ちそうなこと、端折れるところはあるかなど "書き出し"は修正前提で書く あとから一番いい文章を最初に持ってくる 書き出しのパターン ①"良かった要素"の描写,説明 ②一番良いところを"引用",自分がどう感じたか ③自分の体験との共通点(自分語り) ④共通項・新しさという"文脈"で始める ⑤"問い"で始める 修正が大事 「プロとアマチュアの違いは修正の数だ」森見登美彦 ①文章の順番を変える ②いらない文章を削る ③見出しをつける
  • 2025年10月4日
  • 2025年10月2日
    「好き」を言語化する技術 プレミアムカバー(推し活)
    言語化するコツはたった一つ 「自分の言葉を作る」こと。 SNSで感想を先に見ると影響を受けてしまいあたかも自分の感想の様になってしまうので先にメモを取るなりしておく。 具体的なコツとしては"細分化"すること。 具体的な場面、シーン、演出、動き、タイミング、曲順、ステージングなどどこが良かったのかを明確にする。 情報を受け取る相手の立場を理解する 自分が伝えたいことに必要な前提情報だけを逆算して伝える。(早口オタクみたいに伝え過ぎない) 相手の興味に合わせて導入を考える ダンス好きの友人ならダンスが得意なアイドルがいるなど。 聞き手との溝を想像する癖をつける 相手が知らない(知りたい)情報は何か、興味を持ちそうなことは何か、話しを端折れるところはないかなど。
  • 2025年10月1日
    疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた
    実家近くの書店にて目に留まり、「疲れたと思わなければ疲れないのでは?(謎)」と一時期思っていたことがあったので実際の疲労のメカニズムについて知りたいと思い購入。 著者は東京慈恵会医科大学ウイルス学講座教授であり中でもヘルペスウイルスを専門にしているとのこと。 ヘルペスウイルスの多くは子どもの頃に初感染し、発疹や発熱などを発症したあとは神経節等に潜伏することが知られています。 また疲労などで身体の免疫が弱ったときには再び再活性化して発症します。 このことに注目し、唾液中のヘルペスウイルス(特にHHV-6)の量を測定することで疲労の程度が分かるということでした。 このHHV-6の量は絶対値(ある量を超えたら疲労)ではなく相対値(平常時との比較)であることに注意が必要で、実際の疲労度合いを知るには何回か測定が必要とのことです。 疲労が起こる実際のメカニズムについても詳しく書かれており、疲れたな休みたいなと思う疲労感は炎症性サイトカイン(炎症により細胞から分泌されるタンパク質)が脳に伝わることで生じます。 ではその原因となる炎症性サイトカインはどこから生じるのか?というところで先ほどのHHV-6が出てきます。 HHV-6の再活性化を誘導する因子が炎症性サイトカインも産生するのではという仮説が立ち、実際に「eIF2αのリン酸化」がアポトーシス(細胞死)や炎症性サイトカインの産生を引き起こし疲労の原因となっているそうです。 eIF2αのリン酸化は肝臓、心臓、脳、筋肉などの様々な場所で起こり、特に肝臓で多く、次いで心臓での炎症性サイトカインの産生が多いようです。 ではこのリン酸化を防げば疲労しないのではということになりますが、残念ながら生体に使えるよい阻害剤は存在していないとのこと。 抗酸化剤(N-アセチルシステインなど)は肝臓でのリン酸化を抑制して疲労感の軽減に繋がるが他の部位では効かず、働き過ぎないことに注意が必要。 次善の策としてリン酸化したeIF2αからリン酸を取る脱リン酸化を促すことで疲労が回復する方法はないかとなりますが、これには軽い運動が有効とのことでした。 この辺りの話はウイルス学や細胞生物学、生化学、薬理学に親しんだ方ならとても楽しく読めると思います。 ここまでの話は生理的な疲労で、ここから更に病的な疲労である慢性疲労症候群やうつ病についてのメカニズム、原因の考察についても詳しく述べられております。 詳しく知りたい方はぜひ読まれてみることをおすすめします。 まだまだHHV-6やSITH-1(うつ病の因子)の検査は一般的ではないので、これからさらなる技術の発展でスマートウォッチなどで経皮的に正確な疲労度合いが分かるようになると活動の指標になっていいなと思いました。 他分野との共同研究等で休養や睡眠によってHHV-6の検出量が変わるのかやeIF2αの脱リン酸化が進むのかなどが分かってくるといいな。 https://youtu.be/kPoFiv9jD7I?si=Be-FEC_j4ILcffUS https://youtu.be/kwhzhwCIf-Q?si=1oKfIswgT5rFGqRW https://amzn.asia/d/097jnUX
  • 2025年10月1日
    苦しかったときの話をしようか
    USJや丸亀製麺、西武園ゆうえんちの立て直し等で知られるマーケター森岡 毅氏の著書。今夏開業したジャングリア沖縄の株式会社刀CEOとしても知られている。 同氏の『確率思考の戦略論』は読んことがあったが、久しぶりに会った大学時代の友人に勧められたのをきっかけにいまさらながら拝読。 この本はもともと将来を決めかねている大学生の娘に向けて書かれたものとのこと。 ひとことにまとめると「自分の強みを知り、磨き、それを活かせる環境に身を置け」ということである。 深く考えず、漠然と親の跡を継ぐんだろうなと思っていた高校生の時分に読みたかった。 そもそも人は生まれつき平等ではないという現実があり、外見的にも内面的にも違いや特徴がある。後天的な生育環境も違う。 自分自身の中にも好きなこと、嫌いなこと、楽しいこと、苦手なことがある。 大切なのは「あの人みたいに才能が有れば」「あの人みたいに格好良ければ」「もう少し恵まれた環境だったら」というないものねだりではなく、自分の中の「宝物」を見つけること。 この人生は自分という人間を生きるしかないのだから。 それでも選択するという自由は自分の中にある。 第5章はタイトルにもなっている著者がキャリアを築いていく中で経験した困難が綴られており、読んでいると身につまされる思いでした。 本書の中では強みの見つけ方、自分というブランドの設計法、弱みはどうするのか等について詳しく述べられています。 これからキャリアを積み始める方にも今キャリアを積んでいっている方にもとても参考になる本だと思います。 https://amzn.asia/d/9OMO6z8
  • 2025年9月30日
    自分の中に毒を持て<新装版>
    岡本太郎の人生論。 人生とは己との闘い。 「道で己に逢うては己を殺せ」 成功とは結果ではなく"夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したか" 迷った時は危険だと思う道を選ぶ 危険だと感じる道は(本当は)自分が進みたい道。 プライドは"絶対感"であり他人からどう見られるかではない。 不恰好だろうと非力だろうと自分全体に責任を持って堂々と押し出していかなければならない。 人間はだれもが未熟。 未熟なもののほうが遥かに膨れ上がる可能性 しかし非力さ未熟さをマイナスに考えて、未熟なままだらしなく熟してしまわぬよう注意する。 現代社会は舗装された直通の高速道路のようなもの。 無難に安全な道に流されてしまい易く自失へと繋がる。 人生を強力に意識して自分から冒険(闘い)に全生命、全存在を賭けて進む。 純愛とは利害のない無条件の愛。 相手の好意に期待、孤独からの脱出、生活上の利益のためではない。 結婚は互いに縛り合い人間の可能性を潰し合う。 或いは結婚を自分のいまの不自由の言い訳にしている。 結婚が"人生の墓場"とならないためには夫婦である以前の無条件の男、女という立場である必要がある。 最も親密であると同時に互いが外から眺め返すという視点。 人間の歴史は元は自然や環境との闘いだった。 その中で行き貫いた人間文化の歴史もまた人間という"自然" 経済社会である現在では自分自身を無償に無目的に表現し続ける"芸術"が必要。 本書のタイトルである"毒"とははっきりとは本書に書かれていないが自分自身の人間としての意志であり芯のことなのかなと思った。 とかく波風を立てず無難で安全な方向に流されてしまいがちな現代人としての性を、かつての生きるために自然と闘っていた時のような意志で打ち破り闘い続けることが"ほんとうの人生であり幸せ"ということか。
  • 2025年9月28日
    珍夜特急 2nd season 5―中央アメリカ・エクアドル―
  • 2025年9月28日
    珍夜特急 2nd season 9―アルゼンチン―
    Kindle Unlimitedで一気読みした。 ファーストシーズンの方が面白かったがどちらも異国の地の特色や楽しさ、危険、仲間達との出会いと別れバイクで横断することによるトラブルなどのドキドキやこのまま旅が途中では終わってしまうのではというハラハラがありとても読み応えがあった。 旅をしてみたくなる本。 Unlimitedに入っている人は是非読んでほしい。
  • 2025年9月28日
  • 2025年9月28日
    珍夜特急 2nd season 7―ペルー・ボリビア―
  • 2025年9月28日
    珍夜特急 2nd season 1―カナダ・アラスカ―
  • 2025年9月28日
    珍夜特急2―パキスタン・イラン・トルコ―
  • 2025年9月28日
    珍夜特急3―トルコ・バルカン半島―
  • 2025年9月28日
    珍夜特急6―南欧・西欧―
    珍夜特急6―南欧・西欧―
  • 2025年9月28日
    珍夜特急4―東欧・バルト3国・北欧―
  • 2025年9月28日
    珍夜特急5―西欧・モロッコ―
    珍夜特急5―西欧・モロッコ―
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