
彼らは読みつづけた
@findareading
2025年1月5日

珈琲と煙草
フェルディナント・フォン・シーラッハ
かつて読んだ
*読書で見つけた「読書(する人)」*
《翌朝、ホテルのコンシェルジュから分厚い封筒を渡された。ハロルドからだった。「朝食に顔をだせない。飲み過ぎた。帰りの旅の安全を祈る」という一筆と共に本が入っていた。どこで調達し たのか謎だが、それはアイヒェンドルフ詩集の古い版だった。その夜、ヨーロッパへ向かう飛行機の中で私は「夜の旅人」という言葉を脳裏に浮かべながら、詩集をひらいた。》
— フェルディナント・フォン・シーラッハ著/酒寄進一訳『珈琲と煙草』(2023年2月、東京創元社)

