
かもめ通信
@kamome
2025年9月28日

ムーア人による報告
レイラ・ララミ,
木原善彦
読み終わった
「新大陸」の発見に限らず、多くの歴史的な記録は征服者の視点で書かれた物だ。それを征服者でも被征服者でもないが、傍観者でもいられない被支配者の立場から描くことで、正規の報告書では語られなかったであろう不都合なあれこれを含め見えてくるものがある。
語り口は穏やかで、一見すると静かな物語のようだが、中身はかなり熱を持ち、起伏に富んだ冒険譚でもある。
読みながらいろいろなことを考えずにはいられない本だった。
