きざみのり
@knak55
2025年9月28日

遅いインターネット
宇野常寛
読み終わった
借りてきた
日常↔︎非日常と他人の物語↔︎自分の物語の2軸でメディアを分類する時に、今ライブが再注目されているのは、非日常を自分の物語として語ることを自身のアイデンティティとしているからだ、それを可能にしたのがSNSだというのが、最近のライブや現地エンタメの盛り上がりを解釈する上で面白かった。
インターネットポピュリズム政治についてもおなじ様に考えられる。
「自分の日常」を探索し、単なる二元論や他者の意見の乗り変えに止まらない、複雑な世界と感情、自分の考えを解釈する力を取り戻すことで、民主主義を生活に根差したものにする。🧐
これは最近読んだ「スマホ時代の哲学」でも同様のことが語られていたと思う。
吉本隆明の共同幻想論は名前だけ知っていたが、概要を今の時代に即して解説してくれたのも嬉しかった。
今の自分たちがいる現状を捉えた上で、それでも人と人との直のつながりが大事だよね〜とかにならず、メディアとして技術を用いながら、しかし市場ゲームの外側に存在するサービスとして、実験まで進めていく著者は、ここで語られたものを自分の日常として進めていくんだな〜と思った。