いるかれもん "人生のレールを外れる衝動のみ..." 2025年9月28日

人生のレールを外れる衝動のみつけかた
「自分は大きな夢とか目標とか、自分を突き動かす衝動とかないなぁ」なんて悩みを漠然と抱いていたので読んでみた一冊。とても丁寧に議論が進められており、また、各章の最後には、これまでのまとめみたいな項目が毎回つけられていて読みやすかった。(最後の方は少し抽象的で難しかったけれど。)で、結局読んで思ったのは、私は十分衝動に駆られて人生のレールを外れて今の状態に落ち着いていると感じた(笑)。本の終盤でどうやったら衝動が自己に取り憑くのかという議論をしているが、多孔的な自己とか、試しに世界に働きかけることで何かが返ってくるとか、実は私なりの生活のコマの進め方に近いと思う。あと、衝動と計画性についても、その場その場で目的とか計画は持っているみたいなことを書かれていて、「あぁ、そうそう」となった。この本は衝動を幽霊というメタファーに置き換えて議論を始めているけれど、私にとっては本当に幽霊のようで、取り憑かれている事にも気が付かなかった。
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