
サカキ
@sakaki0825
2025年9月28日

キッチン
吉本ばなな
読み終わった
また読みたい
物語がずっと明るいわけではないのに、予定調和でなく最後に前向きにさせてくれる作品だった。
「ろくでもないことと、普通の生活を同時進行できるくらいに私はいやらしく大人になったが、確かに生きやすくなった。だからこそ、こんなにも今、心がずっしり重い。」
主人公ほどの、ろくでもないことは自分にはないけれど、大人になることって本当にこういうことだよなと思う。
あと吉本ばなな作品の、食べるものや植物のように身の回りに当たり前にあるものが自然と、象徴的に描かれるところに惹かれている気がする。
「コップが陽にすけて、冷たい日本茶のみどりが床にきれいに揺れた。」



