授受 "檸檬" 1900年1月1日

授受
授受
@mocca1104
1900年1月1日
檸檬
檸檬
梶井基次郎
文章を書きたい、と思わせてくれた小説。 五感の表現の極致を見た。これのオマージュまで書いてしまった。それ程までに大好きな物語。 初読は教科書だったけど、大人になってたまたま読んで圧倒された。授業でさらっと流す内容じゃないって! 🍋 後半が取り沙汰されがちだけど、びいどろを「幽かな涼しい味」とする表現に、いつもうっとりする。 口に入れるほんの少しの背徳感、舌に乗せた瞬間にだけ走るひやりとした感触、溶けかけの飴玉のようなまろみと表面に刻んだ溝のざらつき、体温と馴染んでいく感覚、舌で転がした時に歯にかちかち当たる時の少し重たい音まで想像してしまう。
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