
さーちゃん
@cong_mei
2025年9月28日

アンと幸福
坂木司
読み終わった
ほっこり〜。幸せ〜。
アンちゃんがまた成長している!
お客様に寄り添い、上司を気遣い、同僚を案じている姿は前作までと変わらないのだけれど、より細やかに、そして力強くなっている。
今作は自分の足で立っている感が際立ってる!
相変わらずアンちゃんがどのお菓子もどんなお料理も美味しそうに食べるので、こちらも幸せになってしまうんだけれど、今回は立花さんの言葉がグサリときた。
「他人を羨んでしまうのは、自分の歩む道に納得していないからだと思ったし」
こないだも人を羨んでいる自分に気がついたばっかり。これが引っかかるってことは、私も自分の歩む道に納得がいっていないんだろうか。じっくり考えてみたい。
あとがきで、作者がこんな風に書いていた。
「ただ残念なことに、世の中や人生には不幸なこともあります。できれば出会わずに過ごしたいですが、そうもいかないとき、甘いものを口に入れるように自分だけの幸福を思い出せたらいいな、と思います。」
だからこの作者が好きだ、と思う。甘いものを口にして幸せな気分に浸ろう、ではない。アンちゃんにとってはそれが甘いものだけれど、それぞれの、自分だけの幸福がある。それは自分で見つけるものなんだよね。
自分だけの幸福、アンちゃんみたいに考えているだけで幸せになれるもの、コトをたくさん増やしていきたいな。



