
いっちー
@icchii317
2025年9月29日

僕の狂ったフェミ彼女
ミン・ジヒョン,
加藤慧
読み終わった
また読みたい
人に勧めたい
面白かった。翻訳本とは思えないくらい読みやすかったけど、著者が日本語が堪能なんだな。
たまたまだけど、今日読み始めた本の主題となる「人はいかにして変われるのか」という問いが逆説的に浮かび上がる本だった。彼はその環境で生きる限りは、変わることに払うコストの方が高いのだ。というかむしろ変わらないことの方が断然都合が良い。
でも、フェミ彼女の一瞬の関わりで、彼の友達の奥さんたちは行動し始めた。この事実がものすごくリアル。いつも抑圧され不可視化されているのは彼女たちだった。どれだけ正当な意見でも、社会の方が異常扱いをして、我慢するのも彼女たち。それがたった1人のフェミニストと、たった数時間の関わりによって、声をあげる勇気を持ったのはすごい。その勇気の中にはその社会の常識にも戦うことも含まれているからだ。そんな勇気を持った彼女らの声を旦那たちが聞かないとすれば、それは本当に世間体のための結婚なのかもしれない。こうやって書いてみると、愛とはなにか、結婚とは何かと思えてくる。
彼がそう簡単に変わるわけないと思っていた世の中も少しは変化して、彼の見方が少しだけ変わっていたのは希望だった。セクハラしてきたクソオヤジは一旦仕事がなしになった。変わるわけない、からすごいぞ、という評価になった。

