
Anna福
@reads--250309
2025年9月29日

別れの色彩 (新潮クレスト・ブックス)
ベルンハルト・シュリンク,
松永美穂
読み終わった
人生の秋を迎えた彼らが、過去の出来事や若き日の選択を回想する。
若さは時に「過ち」「未熟さ」「逃避として描かれ、老いは「赦し「後悔」「再解釈」(正当化)の契機となる。死別、離別、疎遠、逃避など、別れの形は多様。
それぞれの別れには記憶の中で浮かび上がる「あの日」の色彩として、感情の残像が描かれる。灰色の空に夕日の残光が残るように悲しみの中に情熱が残ることもある。
歳を重ねて、『過去が現在を圧倒し始めた』という文にドキリとした。最近私も思い出が思い出を連れてくる。楽しかった事や忘れていた気まずい出来事。人生の秋文学








