胡花
@scyxmcy7423
2025年9月29日

凍りのくじら
辻村深月
読み終わった
読書日記
オーディブルで聞いた
※辛口※
初めて辻村深月さんの作品を選んだが、まーしんどかった。最後まで聴き終わるのがここまで苦痛な作品はもしかしたら初めてかも。全体的に「冗長」。なんでそこを長々語る?と思わされる事が頻繁にあった。いつこの描写終わるんだろう、早くストーリーを進めて欲しいのに…と終始フラストレーションに苛まれた。全体の7割が主人公目線で語る他の登場人物像の描写で、しかもそれが全然興味が湧かない。例えるなら、何の料理を作ろうとしているのか分からない料理動画内で料理人がひとつひとつの材料を「これは◯◯で〜◯◯という栄養があって〜」と長々と説明しているのを見せられているだけ、の状態で、「いや、ほんで?これらを使って何を作ってくれるん?はよそれ言うてや」と内心終始ツッコミながらの視聴体験はなかなかしんどかった。美人で頭が良くて読書家ででもワルい遊びも知ってて…みたいな主人公のキャラも、作者が考えた「理想の文学少女」をただ見せられてるだけの印象で、息遣いのある人間像が全く伝わってこなかった。ほんで、まがりなりにも仕上がった料理は長々と材料を語り倒した割にはフツー、すんごいフツー。短編でもいけたやろ、これ。
