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@DN_HP
2025年9月29日

犬の記憶
森山大道
読んでる
心に残る一節
「人はみな思い出を持ち、過ぎた日をかかえている。程度や気質の差こそあれみなそれぞれの過去をひきずって生きている。そして、過去をふりかえるまいとすることで逆に過去にこだわってしまう人もいるだろうし、過去にこだわろうとすることで反対に過去が見えにくくなってしまう人もいるだろう。さらに過去が稀薄になった人だっているかもしれない。しかしいずれにせよ、気がついてみれば、生きてきた過去には手ざわりがなく、現在生きていることにも足がかりがなく、まして未来が分からないとすれば、不安のなかで人はあらためて個の記憶を洗いなおす作業にとりかかるのかもしれない。」
この本にあるような文章を書くことが、その「作業」ということだろう。そんな文章を読んでしまった夜には、自ずとわたしもその「作業」にとりかかることになる、ような気がしますね。今夜はエモくなりそうだ。



