
結城
@aori
2025年9月30日

世界終末戦争
マリオ・バルガス=リョサ,
Mario Vargas Llosa,
旦敬介
読んでる
ついにあの男が…。
しかも狂信徒であるところのあいつを捕らえジャグンソのやり方で死体を辱める役割を負ったのが、宗教的禁忌を繰り返しそのせいで昇進を見送られている一兵卒なのグロテスク過ぎる。
共和国軍側も、この戦争の初期の戦いのあとにピレス・フェレイラ中尉が上層部に報告していたマンリヒャー銃の問題点が一切改善されていないせいで大きな損害を出しているし。
そもそもジャグンソとの戦闘経験のあるピレス・フェレイラ中尉(ともうひとりの少佐)を補佐につけようとした上層部の命令を一蹴し、ジャグンソに負けたことを「共和国の恥晒し」と後衛に回したモレイラ・セザル大佐の判断ミスが致命的だったということなんだろうなあ。
おそらくとても有能だったはずの士官が極端な理想主義によって切り捨てられ、最終的にはあのような最期を遂げねばならなかったという悲劇。



