
まめご
@mmg_86
2025年9月30日

僕が神さまと過ごした日々
アクセル・ハッケ,
ミヒャエル・ゾーヴァ,
木本栄,
那須田淳
読み終わった
映画「アメリ」で知ってからずっと好きな、ミヒャエル・ゾーヴァが挿絵を描いた本。
図書館で未読のものを見つけて借りてきた。
ミュンヘンで物書きをしている中年の「僕」がある日突然現れた「神さま」と過ごした、シュールで少し可笑しくて温かな日々の物語。
この神さま、全知全能の創造主のはずなのに迷ったり落ち込んだり、毎晩のようにシャンパンを「かっくらって」200億年ぶりに胃を悪くした挙句、「僕」に「あの胃薬の効果はどう思う? なんとかブロックってやつ」と聞いてきたりして、とても人間臭くてチャーミング。
シャンパンの空き瓶をきちんとリサイクルコンテナに出しに来るところも良い。
チャーミングといえば、「僕」がいつも連れている「事務ゾウ」も可愛い。
体長25センチほどで人懐っこく賢い。台所の引き出しの片付けもやってくれるし一緒にビールを飲んでもくれる。
私の前にも事務ゾウが現れてくれないかなー。
神さまとの日々を経た「僕」にほんの少し変化が起こったように、読み終わったらちょっと気持ちが明るくなったような気がする、そんな1冊だった。
日々の生活にやさぐれそうになったらまた読みたい。

