
yt
@yt
2025年10月1日

セルフィの死
本谷有希子
読み終わった
目次もなく不穏な数字から始まるもんで、最初から没入感と中毒性ヤバ。
「どうやら菜食主義もマインドフルネスも面倒臭い中年女の性根を変えることはできないらしい」(p30)
分人として、ネットと現実でどう振る舞うかの模索はいつまで続くのか。
「自意識と承認欲求——私はやはり、紛れもなくこの二人の子供で、そのせいで愛情や幸せを感じることができず、喜びを人と分かち合うことができない」(p126)
誰もが気づいてる問題を誰も解決できないとき、人はただ放置して進展を見守ってしまう。
自撮りを文学的に咀嚼した意欲作で、めっちゃいい。
「撮るあなたを撮るわたしを」の大山顕と対談してほしい。
スタバやアップルストアのようなキラキラしたものとの戦いも楽しい。










