
ブックねこ
@book-neco27
2025年10月1日

怪談
小泉八雲,
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲),
平井呈一
読んでる
借りてきた
短編集
余韻がすごい。
語られなかった部分が気になる。
不思議な出来事が語られ、その後の登場人物の行動や感情には少しも触れられない。
想像するしかない、心をざわざわさせてくるので面白い。
作者も、口話を物語にしているので同じ気持ちだったように感じる。
『茶わんの中』なんて、途中で話が終わってしまっている。「これから先の話は、だれかの頭のなかにあったのでしょうが、このだれかは、百年もまえになくなってしまっています」という。
これを面白い、趣深い、切ないと感じて書き残していたであろう作者と気が合いそう。
そんな作者も百年以上前に亡くなっていて、令和の時代にこんなこと書いている私の文章は、百年後に誰かの目に留まるのかな。
