
くりこ
@kurikomone
2025年10月3日

ケアの倫理
岡野八代
読んでる
p.94
「男性を対象にした道徳性の発達モデルにおいては、個人が置かれた文脈より、自分の考えを合理性や普遍性の入った原理に照らし合わせて明確に語ることが高く評価される」というくだりでは、一般的に男性は論理的だが女性は感情的であると言われていることと関連してるように思う。
男性が論理的に話せるというのは、この社会の文化が男性向けに作られたものであるから、その文化に付属する言語で容易に話すことができるのだ。「感情的である」と言うことはその社会の文化に属することができない豊かな言葉を持っていると言うことを示す。(ここは田中美津が『取り乱しウーマンリブ』の「取り乱す」と言うことを重要視してたこととも関連してるような。晩年田中美津が鍼灸師になったことも、男性向けに作られた社会で奪われた体を取り戻す過程なのかな)

