
欠片
@kakera_0404
2025年10月4日

ナナメの夕暮れ (文春文庫)
若林正恭
ここまで「読み終わるのが惜しい一冊」には久々に出会いました。若林さんが感じてきた「生きづらさ」と、その「生きづらさ」について若林さんが感じてきたこと、考えてきたこと、悩んだ結果たどり着いた結論が凝縮された一冊でした。
オードリーの若林は前から存じ上げていましたが、今回この書籍を読んで、本当に素敵な方だなと思いました。まだ感想がまとめきれないのですが、どうしてもこのパッションのまま投稿したくて、いち早くこの本をたくさんの人に知ってほしくて、変なまとまらない感想を投稿してます。
でも、本当に「生きづらさ」を感じている人、なんで自分はこうなんだろう?なんで自分はうまく生きられないんだろう?どうして周りはうまくできることが、私にはできないんだろう?そんなうまく言葉にできない辛さを抱えている人に読んでもらいたい一冊です。私はこの本に救われました。私と若林さんが抱えている生きづらさは同じではないし、私は頭が悪いので若林さんみたいに考えることはできないかもしれない、でも、生きづらさを抱えた人は絶対に何か救われると思います。こんなに生きづらい思いを抱えている人が、私の他にもいるんだと気づかせてくれるし、生きづらくても、大丈夫なんだ。いつか、大丈夫って言える日がきっと来るんじゃないかな、って希望も与えてくれる。そして、若林さんが若林さんなりに考え出した答えを、こんなに簡単に私たち読者に与えてくれる。きっと若林さんは本当にここまでたどり着くのは苦しかったと思うし、本当にものすごく自問自答したり、考えたり悩んだりしたと思うだろうんです。私は性格が悪いので、私だったら自分でたどり着いた答えをこんなに簡単に分け与えたくないかもしれない。そう思うほど、若林さんが必死に考えてたどり着いたであろう結論を、ものすごく簡単に教えてくれるんです。ほんとにいいの?って思ってしまうくらいに。もちろん、苦しみは人それぞれなので、誰にでもぴったりくる答えはないかもしれない。でも、必ず「生きづらさ」を抱える人たちが、これからの人生を生き抜いていくためのヒントが本当にたくさんたくさん詰まっている作品だと思いました。たくさんの人に読んでほしいし、私が本書に救われたみたいに、たくさんの人に救われてほしい。そして、あわよくば、たくさんの人が若林さんの言葉に心を動かされたっていう事実が、若林さんのもとに届いて、若林さんの世界がまた一つ、生きやすいものになるといいなと、出過ぎた気持ちではありますが、そう思います。
少なくとも私は、この本に出会えてよかった。
心の底からこの本に出会えてよかった!
本当に救われました。これからもこの本をお守りのように胸に抱いて生きていきたいし、こんな素敵な本を書いてくれた若林さん、本当にありがとうございました!
