橋本吉央 "女の子の背骨" 2025年10月4日

橋本吉央
橋本吉央
@yoshichiha
2025年10月4日
女の子の背骨
女の子の背骨
市川沙央
2作ともすんなりと「読んでわかった」という感じにはならないような作品の気がする。 『ハンチバック』もそうだったが、非常に確固たる、アカデミックでソフィスティケイテッドな悪態の文体は常にあり、普通に読んでいるとなんとなく読者としてたじたじになりそうである。 でも、2作とも、悪態として明確に言葉にされていることの少し影の部分に、言葉にはならない苦しみがある、そしてそういう構造になっていること自体を語り手が認めたくない、拒否したいと思っているような、矛盾のようなものがあるのかもしれないな・・・と、ChatGPTとラリーをして思ったりした。正しいかどうかはわからないが、自分なりの読み方が少しはできた気がして、ちょっと嬉しい。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved