時雨崎 "会話の0.2秒を言語学する" 2025年10月4日

会話の0.2秒を言語学する
"すらすらしゃべることを要求するのは暴力的ではないかと感じた。" 相手の発言が終わって自分が発言する自然な間として許される時間、それが0.2秒らしい。 語用論や生成文法、意味論、会話分析、非言語要素(ジェスチャーをはじめとした会話のサブ的要素)など引き合いにして、0.2秒の間に頭の中で行われていることを紐解いていく。 終章では吃音や自閉症スペクトラム、地域差によりこの0.2秒で行われることが掛け違いになることや、流暢=能力と受け取られやすいことの問題性にも考察を述べている。 あくまで本職の研究者ではないからこその在野視点で、身近な視座から展開される話は気づきが多い。とはいえ専門書でしっかり裏付けはとっているので、一読で理解はなかなか難しい…時間を置いて再読したい。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved