nogi "ロゴスと巻貝" 2025年3月8日

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@mitsu_read
2025年3月8日
ロゴスと巻貝
ロゴスと巻貝
小津夜景
もうとっくに読み終わってるはずの本なのに、小津さんの文章が好きすぎて読み終わりたくないなと思って、残り少しだけなのに積んでいる。小津さんの新刊がもし出るのなら、出るとわかってから読み終わりたい、という、きもち。今朝も積み上げた本の中にある背表紙を眺めながら、開きもせずに、うつくしいな……と思っている。 思いながら検索して、小津さんの俳句日記の連載を知り(遅い)眺めにゆき、これがいつか本になるのかなと期待してみたりする。 「カモメの日の読書」もずーっとちまちま……と読んだり閉じたり積んだりしている。ああいうのは、短歌や詩みたいに、好きなときにひとつ、瓶の中の飴を摘むみたいに読みたい。 「いつかたこぶねになる日」と「なしのたわむれ」は読み終えている。小津さんとの出逢いは数年前に紙片で買った「なしのたわむれ」だった。往復書簡が本になる、というのを知ったのも面白いと思ったのもあれが最初だった。 小津さんのいるニースというまちをGoogleマップで見て、海のにおいを思い浮かべ、そのまま指を動かして、イタリアへ向かい、須賀敦子や内田洋子の書くまちの景色を思い浮かべる。 本は開かなくても想うだけで、こころを豊かに拡げてくれる。
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