socotsu "「社会」を扱う新たなモード" 2025年10月5日

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@shelf_soya
2025年10月5日
「社会」を扱う新たなモード
「社会」を扱う新たなモード
星加良司,
西倉実季,
飯野由里子
「社会の側に障害がある」という考え方、「社会モデル」は知ったときから本当にその通りだと思っていたし、自分の身の回りやニュース等で体験・見聞きする具体的な出来事についても浮かぶものがあるが、実際にはここでいう「社会」を「障害が発生するメカニズムが社会にあること 」「障害の解消に向けてこの社会にはどのような手段があるか」そして「発生した障害を解消する責任は社会に帰属するということ」という3つに分けて考える必要があることを知った。 当事者研究、「心のバリアフリー」の推進、性の権利、合理的配慮等、各章それぞれ扱うトピックに細かく深く切り込んでいくため、非常に読み応えがある、というときれいな表現だけれど、自分が見ないようにしていた特権性を突きつけられて苦しくなる瞬間も多々あった。「心のバリアフリー」の章でも取り上げられているように、やさしさ、思いやりでの解決は推奨されないが、それよりもこの社会に帰属するがゆえの応答責任を重たく感じている。
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