itoori "夜間飛行・人間の大地" 2025年10月5日

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@itoori
2025年10月5日
夜間飛行・人間の大地
夜間飛行・人間の大地
サン=テグジュペリ,
野崎歓
テーブルに灯された小さなランプのような素朴な人々のこころと 冒険を好み刹那に生きる人々のこころと 時代に押され寡黙に責任を背負う人々のこころ そして、それら様々なこころの間を埋めながら覆い尽くし、全体を見渡すことのできないほど大きな自然 夜間飛行路を開発する郵便会社の一晩に、大いなるままならなさと、手に取ることのできる小さな手触りが偶然に、また非情に重なり、静かな夜は朝に向かって運ばれていく ーーー 「大地はわれわれ自身について、どれだけ本を読むよりも多くのことを教えてくれる。なぜなら大地はわれわれに抵抗するからだ。ひとは障害物に立ち向かうとき、自己を発見する。しかし障害物に到達するには、道具が必要だ。鉋か鋤がいる。農民は耕作を通して、自然から秘密を少しずつ奪い取る。そして農民が引き出す真実は普遍的だ。同じように、航空路線の道具である飛行機は、ひとを昔ながらのあらゆる問題に連れ戻してくれる。」
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